アレクサンダーテクニークに興味を持ち、マスターしたい、指導者の資格を取得して仕事にしたい、という方もおられると思います。
今回は、アレクサンダーテクニークの教師資格を取るには?
資格取得後どんな活動が出来るのか?
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている土橋は、世界最大のアレクサンダーテクニーク教師養成スクールBodyChanceを卒業し、卒業したBodyChance以外の様々なスクールにも体験参加してきました。
その経験から、アレクサンダーテクニークの教師になる方法や各学校の特色などをお伝えしていきます。
Contents
アレクサンダーテクニーク教師になるには?
まずアレクサンダーテクニークは、国家資格ではありませんので、厳密に法律で定められた資格があるというわけではありません。
極端な話、アレクサンダーテクニークを独学で学んで、アレクサンダーテクニークを教えていると言っても法律違反になるわけではありません。
但し、アレクサンダーテクニークを本当に理解し教えれるようになるには、教える為の確かな技術が必要です。
技術を習得する為にはいくつかのアレクサンダーテクニーク指導者協会が主催する教師養成コースに参加して教師資格を取得する必要があります。
資格取得にかかる期間と費用
アレクサンダーテクニークの資格を取得する為に必要な期間と費用は圧倒的です。
期間はおよそ3〜4年で1600時間、費用は総額300万〜400万です。
国家資格並みの時間と費用が必要になります。
なぜこれほど期間が必要なのか?
アレクサンダーテクニークとは、人間本来の構造に沿った自然な身体の使い方を身につけ、教える技術です。
自分自身の身体を効果的に使えるようになってはじめて、人に教えることが出来ます。
体のことを解剖学などの知識として知るだけでなく、知識と身体感覚と一致させながら身につけていきます。
またアレクサンダーテクニークでは、教師が生徒に触れることによって全身が協調して動ける感覚を情報として伝えます。
このアレクサンダーテクニーク特有の触れる技術をマスターするには、まず自分自身が全身が協調して動けるようになることで初めて、その身体感覚を人に触れて伝えることが出来るようになります。
この高度な技術を身につける為に、3年1600時間という多くの訓練期間が必要になるのです。
そして、そもそも理想的な身体の使い方の追求に終りはありません。
この学びは教師資格を取得した後も一生続いていきます。
資格の取得できるスクール
以下のような教師養成コースが開催されています。
STAT(Solidarity of Teachers of the Alexander Technique)
1つはSTAT(Solidarity of Teachers of the Alexander Technique)という教師協会の資格取得基準に基づいたスクールです。
現在、STATとその提携協会に所属する会員は、33の国と地域におよそ3000人で、アレクサンダーテクニークの国際機関として規模も最大です。
STATの資格認定基準では3年間で1600時間以上、フルタイムカリキュラムなどを遵守する必要があります。
ATI(Alexander Technique International)
もう一つは、ATI(Alexander Technique Internatinal)という国際機関が認定するスクールです。
ATIの資格取得基準はSTATと比べ柔軟性があり、資格取得期間は決まっておらず1600時間の学習時間を個人のペースによって消化すれば良いことになっています。
資格取得期間は3〜10年ほどと人によって幅があり、かなり柔軟なスクール体制になっています。
土日を中心にパートタイムで取得できるコースもあり、働きながら資格を取得することができます。
https://body-use.com/alexander-techniks-way/
BodyChance
筆者が教師資格を取得したスクールはBodyChance(ボディチャンス)という世界最大のアレクサンダーテクニーク教師養成スクールです。
日本人の経験豊富な教師と世界中から一流のアレクサンダーテクニーク教師が定期的に来日し学ぶことが出来ます。
筆者はフルタイムとパートタイムを併用しながら4年をかけて教師資格を取得しました。
ボディチャンスでは3人のマスター教師による認定試験合格後に資格を取得することが出来ます。
現在は筆者も非常勤の講師としてボディチャンスの教師養成クラスで定期的に教えています。
筆者が運営する指導者養成コース
アレクサンダーテクニークに興味はあるけど、そこまで時間も費用もかけれないという方もおられると思います。
筆者はアレクサンダーテクニークのエッセンスを凝縮した短期間で取得できる独自の資格認定コースを定期的に開催しています。(アレクサンダーテクニーク教師資格ではなく、筆者独自の資格認定コースになります。)
詳細は下記のリンクから見ていただけます。
[jin-button-bound visual=”bound” hover=”down” radius=”50px” color1=”#54dcef” color2=”#0794E8″ url=”https://alex-kyoto.com/training/” target=”_self”]詳細はこちら[/jin-button-bound]
卒業後の活動
教師資格を取った後の活動としては、大きく以下の3つのパターンに分かれます。
- 専門の仕事を持ちながら、アレクサンダーテクニークの技術を取り入れる
- 自分自身の生活の質やパフォーマンスを向上させる為に活用する
- アレクサンダーテクニークを教えることを職業とする
専門の仕事を持ちながら、アレクサンダーテクニークの技術を取り入れる
他に専門の仕事を持ちながら、アレクサンダーテクニークを取り入れる形で活かされている方は多いです。
例えば音楽講師の方が音楽のレッスンにアレクサンダーテクニークを取り入れたりながら教えたり、ヨガ講師の方が動きの指導に活かしたりするといった形です。
また理学療法士や柔道整復士などのような治療に携わる方が施術の中にアレクサンダーテクニークを取り入れるという方もおられます。
アレクサンダーテクニークで学ぶ身体の使い方は、あらゆる技術の土台になるものなので、体を使うものであれば何にでも有効だと言えます。
自分自身の生活の質やパフォーマンスを向上させる為に活用する
自分自身のパフォーマンス向上の為により深くアレクサンダーテクニークを学ぶ為に教師コースに参加されている方も多くいらっしゃいます。
どんなものでもそうですが、人に教える為には深い理解が必要です。
教えるという目的を持つことで学びもより深くなります。
アレクサンダーテクニークを教えることを職業とする
実はアレクサンダーテクニークのみを専門に職業にされている方は非常に少ないのが現状です。
その理由は、まだまだ世間的にアレクサンダーテクニークの認知が少ないということと伝え方の難しさにあると筆者は考えています。
ちなみに筆者はアレクサンダーテクニークを教えることのみを専門に仕事にしている数少ない教師の一人です。
筆者がアレクサンダーテクニークを教えることを専門としている理由は、アレクサンダーテクニークが全ての人の日常生活やパフォーマンスの質の向上に役立ち人生を豊かにするものであり、より多くの人に伝えていきたいと考えているからです。
まとめ
- アレクサンダーテクニークを教えられるようになるには教師養成コースに参加する必要がある。
- 期間は概ね3〜4年1600時間、費用は300〜400万円が目安になる。
- 資格取得後の活動は、アレクサンダーテクニークを専門に教えたり、自身の仕事に取り入れたり、教えることはせず自身のパフォーマンス活動に活かす等がある
アレクサンダーテクニークに興味はあるけど、そこまで時間も費用もかけれないという方もおられると思います。
筆者はアレクサンダーテクニークのエッセンスを凝縮した資格取得コースを定期的に開催しています。
興味のある方は優先的にご案内をいたしますので、下記のメルマガにご登録ください。